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マイは、黄色い「2」のエリアでAutoOpenの操作を |
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ここは、左上に地雷があったようですね。 |
「うわー、旗は立つし、ないところは空くし便利じゃないですかぁ♪
これで先に進めます、それそれぇ〜」
AutoOpenによって活路を見出したマイは、その後もどんどん作業を進め、
その後、AutoOpenをもう一度、使ったものの、なんとかクリアすることができた。
「はぁ・・・終わった・・・終わりました♪
30m四方、ちっちゃいけど、初めて私が安全にした場所です。」
「・・・よくやったな。」
「え? あの、教官、私をもしかして、褒めてます?」
「褒める時は褒める、貶すときは貶す。
・・・それともお前は、貶して欲しかったのか?」
「いえいえ、そんなわけありません、嬉しいです。
感謝してる、です。」
ちょっと卑屈な感じもしないではないが、ヘコヘコと愛想笑いを浮かべて
感謝の気持ちを精一杯、全身を使って表現している。
「・・・まぁ、いい。
今日、俺が教えたことを身に付けたかどうか、次の番地で
作業を終えたら、今日の実地訓練を終わりとする。
しばらく、俺は別の用事があって、ここを離れるが・・・できるな?」
「・・・え・・・あ・・・はい、はい、できます、まっかせてください♪」
もう一箇所、クリアしろ、と言われて集中力もなく、ヘロヘロして
やる気なんか、もうどこにもないマイであったが、教官の視線を
受けて、なけなしの元気を振り絞って答えた。
「そうか。じゃ、がんばれよ。」
教官はナイター照明の操作を行い、マイの練習場を照らすと
ノッシ、ノッシ、と去っていった。
「・・・はぁ。」
「もう一箇所なんて、面倒ですぅ・・・でも、やらないと怒られるぅ・・・。
コースを選んでぇ、地区と番地を選ぶ・・・と。」
マイの前に、新たなMAPが現れた。
もう、気力のないマイには、未開エリアが広がる光景を見るだけで
うんざり、である。だが、そこで、悪魔が囁いた。
「! そうそう、さっき習ったじゃない♪
そう、こういう時こそ、AutoOpenの出番です、うん。」
ためしに、絶対確実、倣ったとおりにやれば突破できるエリアの
脇でAutoOpenを起動してみる。無論、旗なんか立てちゃいない。
だって・・・面倒だから。(−−;)
当然だが、ちゃんと旗が設置され、ない場所は空いた。
「わー、簡単、簡単。
お腹は空くし、外は暗いし、身体は疲れてるし、やる気もないし、
こういう時こそ、この機能が役立つってもんです〜♪
ほーれ、それそれ〜、ポチッ、ポチッ、と。」
次々に何の労力もかけずにエリアが処理され、空いたエリアが広がり、
旗が設置されていく。マイは最初のMAPで苦労したせいか、
そりゃーもう楽しそうに、ばんばんAutoOpenを使いまくっていた。
旗が立ってるんだからFlagOpenを狙えばできるのに、
とにかく少ない操作で、たくさん空けようと(つまり旗が立ってないところ
でばっかり操作しているということ。(笑))するから、狙ったように
AutoOpenばかり発動しているのである。
「ポッチ、ポッチ、はい、おっしまい♪
わーい、なんと100秒かからないで終わっちゃいました。
ふふふん、こ・れ・で、教官からの宿題もお終いでっす。
さー、ご飯、ご飯♪」
嬉しそうな笑顔のまま、借り出していた装備一式を事務局に返却する。
「・・・? すみませんが、もう一度、チェッカーのデータを
調査します。」
「えぇ、早くしてくださいよぉ、食堂、そろそろ閉まっちゃうんですからぁ。」
「・・・! ・・・つかぬことを聞きますが、今日、最後に作業をしたMAP、
随分、早く終了してますが・・・。」
「そーなんです、そこ、AutoOpen連発でちゃっ、ちゃっ、とクリア
したんです。便利な機能ですよねぇ、これって。」
「・・・。そうですか。これ、正しいデータだったんですね。
私、チェッカーのデータが壊れたのかと、勘違いしちゃいましたよ。」
「で、処理はもう終わりですよね、ね?」
「・・・はい、学生証をお返しします。・・・ご愁傷様。」
「え?」
「いえ、なんでもありませんわ、オホホホホホホホホホ。」
事務局員が哀れみの表情を浮かべるが、無論、マイには
なんのことだか、よくわからない。
「ま、いっか。さー、ご飯、ご飯♪」
食堂に到着し、学生証を差し込んでメニューを押す。
・・・しかし機械から学生証をはじき出されてしまい
食券はでてきてくれない。しかも、無慈悲な声が響く。
「ゴ利用デキル預金ハアリマセン。」
「えぇぇぇぇ、そんな、どうして、嘘ぉ!?」
マイはしつこく、何度も操作するがやっぱり同じ結果。
念のためにと近くの端末で学生証の預金残高を見てみると・・・
「マ、マイナス31600$!!!!!」
画面の表示が壊れているのか、とも思ったが
何度操作しても、真赤な赤字状態は変わらない。
「ふぇぇぇぇ、どうしちゃったんでしょー。」
「・・・なぜ、こんなところにお前がいる。」
灰になりかけていたマイの背後から、教官が現れた。
手にノートと袋を持っている。事務仕事をしていたのだろうか。
「私の預金残高がなくなっちゃって、赤字になってるんですぅ。」
「何? ・・・こりゃ酷い赤字だな。」
「どうして、こんなになっちゃったんでしょーか。
私、ちゃんとお仕事したしクリアしたんだから、
増えてていいはずなのにぃ。」
「・・・クリアだと? お前、何をやった!?
こんな早い時間でクリアできるわけがないだろ。」
「え? 別に普通に宿題のMAPをAutoOpenでクリアした
だけですよぉ。なーんと100秒を切ってクリアしたんです♪」
「お前の実力で・・・100秒以下だと・・・
ちょっと待ってろ。」
教官は手持ちの端末からマイの預金残高を確認する。
「・・・よくわかった。」
「何がですかぁ? 事務手続きにミスがあることがわかったとか?」
「お前がどうしようもない馬鹿者だということが、だ!!!
なんで、AutoOpenをなるべくやらないで済むように
攻略法を教えたのか考えなかったのか!?」
「地雷位置を考える癖を身につけさせるため・・・ですぅ。」
「そうだ。だが、もう一つある。
AutoOpenの起動時には、自動チェックするエリアの数だけ、
地雷を検出するための高価な触媒をばんばん使ってるんだ。
だから、地雷位置が確実にわかる。
いいか? 高価な触媒、というのが問題なんだ。
一箇所につき、100$、つまりお前が普通にそれまでやっていた
作業の10倍の費用がかかってるんだ、一箇所毎に10倍も。」
「え・・・え・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
なぜか、周囲が白一色に塗り込められていくようにマイは感じた。
「確認してみたが、お前が001番地で使ったAutoOpenの費用は
合計53200$だ。クリア時の褒賞金30000$なんざ鼻で笑う出費だ。」
「あぅぅ・・・・」
「金がないのは当然ということだ。わかったか。」
「はぅぅぅぅぅぅ、わかりましたぁ。えぐっ、えぐっ、でも、でも、
お腹が空いてフラフラなんですぅ。
教〜官、助けてください、お願いですからぁ。」
ヘコヘコと卑屈に頭を下げて懸命に助けを乞うマイ。
余りにも哀れな姿である。
「・・・ホレ、コレをやるからそんな情けないことはやめろ。」
教官が手に持っていた袋を渡す。
「ありがとうございますぅ・・・て、これ、パンの耳ですかぁ?」
「そうだ。1$でこれだけ買える、貧乏人必須のアイテムだ。
今のお前には過ぎたモノだがまぁ、仕方がない。
これを喰って、明日からは真面目に作業をするんだぞ。」
「あぅぅぅ、お金持ちになるのにぃ・・・」
誰もいない電気の消えた食堂の片隅でパンの耳を齧りながら
涙を流すマイ。
AutoOpenの便利さと引き換えに自分が支払ったモノの大きさを
考えると、随分、痛い勉強代を支払ったと言えるだろう。
・・・それにしても哀れである。
ところでなぜ、教官はパンの耳を持っていたのだろうか。
偶然? それにしては余りにもタイミングがよくないか?
それに、食堂を後にする時に見せた意地の悪い笑みも
気になるところである。
なんにしても、マイもこれで、AutoOpenを無意味に連発するような
愚かな真似はしないことだけは間違いないだろう。
−あとがき−
続きはレッスン8(準備中) で説明します。
次回は、「地雷壁の向こうはSafeOpenで」。
AutoOpenがあればたいがいの場合はなんとかなるんですが、
地雷に囲まれちゃってるエリアのように、隣接した数字エリアがないような
ところだとお手上げです。 でも、「P・K・O」はその状況を打破する
機能があります。それがSafeOpenです。
地雷処理人のヒヨコちゃん、マイの実地訓練をお楽しみに。
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