地雷処理人としての登録を行う契約書。
その契約書にサインをした時から、地雷処理のイロハを叩き込まれ、
教育その他にかかった経費を返済し終えるまでは、あらゆる自由とは
縁を切らなくてはならず、一般社会との別れを意味するモノ。
ある者は平和を渇望し、ある者は生きるために・・・人それぞれの理由を
抱いて、己の命をチップに死と隣り合わせの世界へと身を投じる。
今、契約書を前に僅かに躊躇した少女もまたその一人である。
「・・・やめるのなら今のうちですよ。誰も強制はしてませんから。」
受付嬢は営業スマイルを浮かべたまま、定番の言葉を口にする。
実際、儲かった分は全部、収入になるものの、かかった費用は個人持ち、
保険は当然だが効かず、常に死の危険に進んで身を投じなくてはならない。
個人事業主といえば聞こえはいいが、扱いは日雇い労働者並み。
すべては自己責任で行う非情の契約である。
甘い気持ちで来た者は、内容を読むとその心が揺らぐ。
揺らいだまま、決意もなく地雷処理人の道を選んだ者は長生きしない。
さまざまな理由があり、契約は本人の自由意志であり、
僅かでも躊躇するなら止めさせるよう指示されているのである。
「・・・はぁ・・・時給1万$の生活♪」
目の前の少女はどうも、地雷処理人募集の広告宣伝を真に受けてるらしい。
自分の未来を夢想していただけのようだ。
時給1万$♪ 処理した分だけ確実に収入が増える完全歩合制!
地雷に生活を脅かされる人々を救えるのはアナタしかいない!
・・・ウリ文句には確かにそう書いてる。
別に嘘は書いていない。最高クラスの地雷処理人ともなれば、
散歩するかのような足取りで30m×30mのエリアにある地雷の位置を
特定する作業を5分もあれば終わらせてしまう、それは事実である。
事前の作業見積もり時間を含めても、確かに1時間当たり1万$を
稼いでいる。
だが、そこには現地までの移動時間等の諸経費は含まれていないし、
普通の地雷処理人なら、1日1エリア程度しか作業はしない。
極度に精神を疲弊する地雷処理作業は、それくらいのインターバルを
空けなくては、ベストな精神・身体状態は維持できない、と言われている。
集中力を欠いた状態で地雷原に足を踏み入れれば、その者は自分の足で
帰ってくることがない、というのがこの業界なのだ。
それに、彼らはもしもの場合に備えて、僅かでも生存確率をあげるためになら
あらゆる支出を惜しまない。例え10万$の最新型対爆スーツだろうと、
効果があると知れば、即金で購入するくらいである。
完全歩合制というのも間違いではないが、腕の悪い地雷処理人には
仕事は回ってこないし、来たとしてもリスクが大きいことが多い。
地雷処理人に払う金額は半端ではない以上、普通の地雷処理班では
手に負えないような状況、状態であって始めて地雷処理人に仕事の
依頼がくるのが普通だ。依頼数は多くても、条件を考えると、それほど
数をこなせるわけでもない。 それに数がこなせる依頼は報酬も安い、
というのが世の理である。
「では、この書類に記入をお願いします。」
「はーい。」
少女は、書類に自分の名前、連絡先、住所を記入した。
初めて「P・K・O」を起動すると、ユーザー情報の入力画面が表示されます。
まぁ、見れば判る簡単な内容ですが、ゲーム画面では文字数制限があったので、
もうちょっと、補足して説明しますね。
ハンドル名:
プレイヤーの識別に使う名前です。重複している場合は後からクリアデータを
報告された方に、名前の変更をお願いすることになります。
メールアドレス:
ゲーム画面では入力したアドレスが表示されますが、報告時には簡単な暗号化が
されているので、ご安心ください。ちょっと採取した程度じゃオリジナルのアドレスは
わからないので、迷惑メールの送付等は気にしなくて大丈夫です。(^^)
そういったことを気にしてか、わざと誤ったアドレスを入れている方がいますが、
事務連絡ができず困りますので、そういったことはしないようにしてください。
ホームページのURL:
もし、ホームページを持っているなら、ぜひ記入してください。
たぶん、宣伝効果があることでしょう。
そうそう、URLが変更されたら、できればメールでも教えてくださいね。
少女は嬉しそうに目の前の契約書を眺めている。
だが、それが辛く厳しく果てしない地雷原への片道切符であることを
自覚してはいなかった・・・。
−あとがき−
「P・K・O」をこれから始める皆さん向け、ということで
同じく地雷処理人としては初心者の女の子を主人公に
読み物風にゲームの攻略法を説明していきますので、
マインス○ーパとの違いを把握する上でも、ぜひ一読しましょう。
では、地雷処理人のヒヨコちゃん、マイの実地訓練をお楽しみに。
☆スポンサーにも訪れてくださいね☆